10月のご挨拶 ~最先端技術を活かすために
10月となりました。季節は秋。
暑かった夏の終わりと、秋の訪れを喜ばしく思います。
篠原工業は今月1日より、第70期をスタートしました。人間で言えば、古希、節目の期となります。
現在お取引き中の皆様、そしてこれから出会うお客様と共に、益々の商売繁盛となりますよう、祈念しております。
新期の篠原工業を取り巻く、世の中の環境はどうなっているのかー
日本は、少数与党である自民党の総裁が、史上初の女性総裁となりました。順当にいけば初めての女性の総理大臣が誕生する見込みと言われています。トランプ大統領も訪日予定があり、関税も動きが出そうです。経済の変化が起きそうです。
歴史の大きな転換というのは、ワクワクするものですね。心なしか、街中に得体のしれない高揚感、期待感が膨らんできているように思います。私も、これで暗い長い、不景気のトンネルの出口が見えるのではないかと、期待している一人です。
国内の景気は、現状はなんの経済政策もされていませんので、大きく変わっていない印象です。
株価だけは元気で、半導体、AI、ロボット系の最先端技術がけん引し、景気が良いようです。しかし、ほかの産業の調子は良いわけではなく、先端技術系に集中しすぎているので、このままでは株価も天井が見えつつあるという見方もあるようです。
当社は、株取引を生業としていないので、良く分かりませんが、株価が高いという、その現象自体は良いことだと思っています。ただし、株価と我々の生活が乖離している状態が続いており、株価の上下に、関心が薄れてきております。とにかく、実体経済が、これからどうなるのかだけが、中小製造業の経営者の関心事ではないでしょうか。
さて、株価を支える「先端技術」。AIもロボットも、夢があり、なんとも巨大な産物のように感じます。しかし、冷静になると、それらはあくまでも、「道具」ですね。道具である以上、便利で、発展的で、経済効果も高めてほしいものです。
しかし、課題もあるようです。AIは、フェイク問題や情報の偏りなど問題も出ておりますし、ロボットも導入は進んでいますが、初期投資の高さや、少量生産の現場における機動力という点では、良し悪しあるように感じます。半導体はどんどん精密になりますが、日本国は投資ミスで遅れており、海外依存するリスクが高まっています。
嫌なことばかり書きましたが、前述の通り「道具」なのです。道具を作る企業だけがいくら頑張っても、それらを駆使して発展させるのは、使い手なのです。そも、わが国の既存の農業、工業、サービス業が景気良く取り入れていかなければ、持ち腐れする可能性もあります。産業の発展は海外が支えるのではなく、私たちが支えるのが常道なのです。
私たち部品製造業も、各種技術に興味を持っております。が、それらを活かせると判断できるだけの実需、需要が出てこなければ、今のところアクションが起こせない。やっぱり、仕事が必要です。不足していると感じます。私たちは、働きたい。
今、日本にはギリギリ、仕事さえあれば復活できる企業が残っています。官民一体となって、わが国にいろいろな需要が生まれるよう、グローバル生産をするな、などと言いませんが、国内にもっと重点をおいた経済政策を実行してもらいたいと、切に願っております。
結びに、HPを訪れてくださった皆様に、良き10月となりますよう、心より祈念して、ご挨拶とさせていただきます。
金型のこと、プレス加工のこと、金属のこと、精密なこと、リバースエンジニアリング(廃業仕事の請負)ご相談ください。
篠原工業が貴方のパートナーとなって、良い製品を作ります!