2月のご挨拶 ~すべてはつながっている
2月のご挨拶申し上げます。
毎日寒い日が続きます。
そういえば、今年は2月2日が節分でした。なぜか?
下記のウェザーニュース社の記事に、理由がまとめられておりました。
以下 HPより抜粋です。
「1年=365日と思っている人も多いと思いますが、地球が太陽を回る運動=季節のめぐりこそが、真の1年です。1太陽年(地球が太陽を1周する時間)は暦の1年ではなく、およそ365.2422日=365日+6時間弱なのです」(国立天文台暦計算室)
この6時間弱という端数のために、立春の日の基準となる「立春点の通過時刻」は年々遅くなっていきます。4年経つとその累計がほぼ1日になるため、1日増やしたうるう年を作ることで、季節と日付が大きくずれていかないようにしているのです。
「このため、立春点の通過時刻も変動します。つまり、1年ごとでは1太陽年365.2422日と1年365日の差(約6時間)ずつ遅くなる一方、うるう年には4年前より少し早くなる、というパターンです。
この流れによって、しばらく2月4日の中に納まっていた立春が2021年には2月3日へ移り、その前日である節分も連動して2月2日へ移ったというわけです」(国立天文台暦計算室)・・・・
暦の話が好きなのは、身近な季節の話題でありながら、月、地球、太陽という、壮大な宇宙の話題へと繋がっていることです。話しているうちに、心が大きくなるような気がします。
そして、これらは相互関係にあるとも言えるでしょう。宇宙のことだけ調べても、それだけでは何の役にも立ちませんが、そこから算出される暦で、私たちの食べる作物の育て方や、寒暖への備えが為されていると思うと、学問から生活まで、すべてつながっているんだな・・・という深い感動があります。
暦の話から応用すると、私たちの仕事も「つながって」いることが分かります。私達の業界でいえば、半導体が電子・電気部品の主役であることは、皆さんご存じの通りです。しかし、半導体をポンと置いたところで何も始まらない。それを利用してつくられる電気回路、部品、外装・・・そういったものが集合して初めて「製品」となります。
昨今は設計の方とお話をした時に、製品の総合的な所まで理解が出来ていない事があります。基板製造の公差で金属部品の公差を求めると、無理が生じるし、コストもかかります。それぞれについて理解していなければいけないのですが、例えば回路専門家の方は、私達のプレス部品について、ご存じもご興味もないことがありました。「スペシャリスト」偏重の世の中の弊害です。俗に言う「ゼネラリスト」の不在が目立つように感じます。
「つながっている」ということを、みんなで少しでも考えることが出来れば、世の中は円滑に回るように思います。誰もが、誰かに感謝し、巡り回る世の中になるでしょう。私の知る限り、わが国は、そのようなことが実現できる環境にあると思います。
半導体のプロだけど、基板屋も部品屋も大切だし、立場も理解している。その気持ちがあれば、日本の製造業は元気になると思います。
さて、篠原工業は金属部品のエキスパートとなります。金型を作り、プレス加工で金属部品を作ります。しかし単独では商品にならない分野です。皆さんの企画する商品の一部になり「つながって」いけますよう努めております。
ぜひ、当社HPにお越しいただいた皆様とのご縁が繋がりますように。
令和7年2月 代表取締役 篠原 謙介