12月のご挨拶 ~1年を振り返って
いよいよ1年のしめくくり、12月となりました。皆様、いかがお過ごしでしょうか?
当社 第69期も10月、11月と2か月を経過しましたが、世の中の様子はまだ、よくなりそう!と断言できない雰囲気ですね。細かい批判や意見は省略しますが、総じて何も動いてない、決まっていかない という印象です。日本にも早く、本当に国民が幸せになる方針を打ち出せるリーダーが登場して、牽引してほしいものと、心から願っています。
世界は、シリアの50年にもわたるアサド政権が崩壊し、内戦が終焉の兆し。また、ウクライナ、ロシア戦争も徐々に終焉の様子が見えつつあります。戦争という行為は、経済対策的な意味合いもあるので、気候変動や経済制裁などでどこかの先進国が締め付けられれば、また同じようなことは起きるかもしれませんが、まずはひとつひとつ、始まったものを終わらせることで、世界は前に進むように思います。
さて、国内外を見ていて、未だにはっきりしないのは、工業製品の「これから」となります。
スマートフォン以降、AIのようなソフトウェア技術は発展をしていますが、ハードウェアは、時計だメガネだと出ていますが、そこまで流行する決定的なものではないように感じます。その理由は、ひとつひとつの商品が多機能すぎるせいだ、と考えています。
それぞれ目的、機能がオーバーラップして、あれもこれも持つ必要がなくなっているのではないでしょうか。たとえばスマホとスマートウォッチは、原則的には同じことをしています。したがって、お金に余裕がない限り、無理に買う意義はそんなに無いと感じます。
しかし、例えば、機械式の時計は一定の価値で売れているし、専用ゲーム機は、ゲーム機能だけですが、操作性がよく面白いし、子供に与える情報が安全かつシンプルなので、どの家庭も買うわけです。単機能製品は価値も機能も「わかりやすい」ですね。今の商品は率直に言って使いこなせない機能が多すぎるのです。そして、オールインワン商品で経験した方も多いと思いますが、ある箇所が故障すると、全部動かなくなってしまう。これはすごいリスクです。オール電化住宅、スマホによる完全キャッシュレス、マイナンバーカードへの複数機能付与。電気自動車など、ニュースを見るたびに不安を覚えています。便利なのでしょうが、東日本大震災を経験していますので、たとえば停電が起きた時にどうするの、と思ってしまいます。
以上より、これからの工業製品に必要なのは、案外、単体、単機能のコンセプトではないか? というのが、当社の予想する未来です。
人間の可能性は無限大。おもしろい商品が生まれてくると良いですね。
…しかしこうしてみると、電気製品に対する偏りがすごい!もっと化石燃料(ガス、石油など)や、水、あるいは電気を使わないメカなど、視野を広げてみるのはどうでしょうか。まさに「温故知新」で、生活の安心度が変わるかもしれません。私は、昔の鉄フレームの自転車に乗って散歩するのが趣味になっていますが、不思議な満足感を感じています。メカはわかりやすく、頭にやさしいです。
人間は過去に学び、成長していきます。当社も2024年の経験から、多くのことを学んだと思います。来年(2025年)が、当社のさらなる飛躍の年となりますよう、ホームページを訪れてくださる新規のお客様、そしてお取引先の皆様、ご相談、そしてご注文をお待ちしております。
金型&プレス加工、精密薄板、メタルカードの篠原工業 引き続き、よろしくお願いします!