2022年5月 ご挨拶
5月となりました。第1週はゴールデンウィーク。
社員一同、長期連休を取得し、5月9日から再稼働しました。
未だ明けぬコロナ禍ですが、移動制限のないGWは久しぶりでした。
まだ拒否反応のある地域があることは残念ですが、過度に恐れず、節度を持って接する、
いわゆるウィズ・コロナが実現すれば、停滞した経済が回復すると思います。
他方、ロシア・ウクライナ紛争は未だに続いており、結論が見えてきません。
私共が得意とする金属材料に、ニッケルがありますが、ロシア鉱山の影響で世界市場が高騰しています。
ステンレス原料やめっきなど、ニッケルの性能は様々な場で活かされています。使わないわけにはいかないのです。
その他、石油もそうですし、貴金属ではパラジウム、農業分野の肥料のストップは食糧危機が起きるのではないか、と言われています。
このような混乱下ですが、私達の役割は、やはり、「ものづくりをすること」です。
原材料はそれだけでは力を持ちません。加工してこそ、世の中の役に立ちます。日本は加工の国です。
原材料の国に一方的に振り回されず、対等に交渉できる、そんな日本になってほしい。
わたしたちの作るプレス部品は、末端の、裏方のそれは小さな部品ですが、集まれば大きな力になると信じています。
さて、部品メーカーである故、華やかな商品をお披露目する機会が少なく、まことに地味な当社です。
しかし、今月もプレスマシンを一所懸命、回します。協力先もみんな元気に良い部品を作ります。
「この会社に部品作らせてみようかな・・・」と思ったら、ぜひお声がけください。
良い部品が、良い商品を創ります。
創立記念日 65周年を迎えました。
4月18日は当社の創立記念日となります。本年で65周年を迎えました。
社長より、本日の式典で下記のメッセージを発表しました。
令和という時代は混迷を極めていますが、必ずや光明がさすと信じて、前に進みます。
目指すは66周年です。
GW休暇のお知らせ
2022年5月のGW休暇について、下記の通り予定しております。
御客様には不自由をおかけしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。
4月29日(土) ~ 5月8日(日)
5月9日(月)より営業再開します。
なお、HPからの問い合わせは常時受け付けておりますので、
プレス加工、廃業・倒産業者のプレス金型の請負、脱脂、バレル等の2次工程
何でもお問い合わせください!
2022年4月ご挨拶
春、4月。新しい年度の始まりです。
サクラを始め、ハナミズキやツツジなどが本当にきれいです。
(写真は当社のカイドウツツジ)
製造業の近況ですが、昨年以上に厳しい状況を感じています。
先月から開戦したロシアーウクライナの紛争を受けて、資材関係の混乱がますます長引きそうな気配です。
材料商社とも連絡を取り合っていますが、コロナ禍以前の状況には、まだまだ戻りそうにありません。
これは御客様においても同じことで、半導体などの各種部材の納入遅れは、変わらない状況です。
そんな中でも、昨年の夏に見積もりをした、ある廃業業者の案件が当社に決まる運びとなりました。
手間のかかる作業で、費用もそれなりにかかります。誰もやる人がいなくなったのでしょう。
当社は10年近く前から、廃業からの請負を続けておりますが、御客様は、やはりどうしても
既存価格にとらわれる傾向にあります。その価格は、昭和後期くらいの設定となっており、
大抵の場合、100%赤字の価格となります。
この点においては、何卒ご理解をいただき、その製品を「未来に繋げる」ために、最終価格の
見直しの決断を、各社様にお願い申し上げております。
その部品はまだ役割があるからこそ、私どもへお引き合いをいただいたのだと思っております。
新年度も、ますます変化するわが国の状況をよく見据えて、生き残れる「価格」「品質」で
御客様に貢献していく次第でございます。ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。
代表取締役 篠原 謙介
篠原工業は「空気」です
篠原工業の主な仕事は、比較的、小さく、精密なプレス加工品です。
しかし、例えば立体的で複雑なUSBコネクターのような精密プレス加工とは趣が違います。
彼らは様々な機構を駆使して、複雑な形状を作ります。金型を一見しても分からない程です。
これに対して、当社はどうか?
板を抜き、板を曲げる、板を絞る など、加工の基本を組み合わせ、製品を作っています。
見た目はわりとシンプルな端子、ワッシャーなどです。
ここまで読むと、
「なんだ、篠原工業は技術力がない、簡単なことをやっている」
そう思われるかもしれません。
しかし、この国で、どれ程の人がハサミでまっすぐ紙を切れるでしょうか?
包丁をいつも研いで、きれいな切断を出来ているでしょうか?
実際に生活の中で、私が難しいと感じていることです。
見た目に簡素であるがゆえに、私たちの仕事は、ごまかしが効きません。
金型の刃先については特に神経質に、製品の検査においては慎重に。
といって、工芸品ではないので、ある程度機能的な範囲を鑑みて、適切に。
取引先のある女性担当者が、当社を評してこう言いました。
「篠原工業は、”空気” みたいなものだから。いなくなった時に初めて分かるのよ」
部品製造業においては、最高の誉め言葉かもしれません。
私たちの品質に慣れてしまい、当たり前になってしまうと、その有難みは評価されません。
値段が高い/低いでいえば、私たちの仕事は、その簡素さ故に、安い仕事です。
数字上だけの判断をされれば、ただただ、安っぽく見られます。
しかし、私たちの加工の価値は、難しい仕事のそれと相違ないのです。
そういう思いで作っている端子やワッシャーは、いい仕事をします。
ぜひ一度、当社の部品をご利用ください。
御社の組立工程の ”空気” 量が増えて、いつの間にか呼吸が楽になります。
代表取締役 篠原 謙介
各種金属材料の高騰の影響
3月も中旬に入り、暖かくなってきました。
春が近いと、寒さに落ち込みがちだった気持ちが高揚してきます。
さて、ここ数年、当社を取り巻く環境について、以前とは全く違う情勢が続いています。
・コロナ禍による物流、生産の世界的混乱
・ロシア、ウクライナ紛争の影響
・そもそも不景気の続く日本国内の景気
これらの影響が最も出ているのが、銅、鉄、アルミなどの金属材料となります。
例えば鉄材は、以前は300円/kgで買えていたものがすでに400円~/kgとなりました。
30%も価格上昇が起きています。
その原因は、必ずしも鉱石が高いからではなく、人件費の大幅な見直しなども含まれています。
当社の御取引先様 各社には、順次、これに準じた単価改定の相談をしておりますが、
まだまだ世の中の動きに、私達がついていけない状態です。
しかし、日本のものづくりを維持していくために、どうか寛大なご理解を賜りたく、
この場を借りて、お願い申し上げます。
また、これから金属部品を使いたい!という御客様には、価格の取り決めについて
出来る限り、時価に対応できる柔軟な体制を作られることを提案します。
代表取締役 篠原 謙介
2022年3月 ご挨拶
<お知らせ>
当社営業は暦通りです。
3月21日月曜日が祝日休暇となります。
3月に入りました。梅の花が咲き、桜が待ち遠しい。
春待ち月です。
世界ではロシアがウクライナに侵攻し、戦争状態が始まりました。
2月 北京五輪はその騒乱の前触れか、外交的ボイコットなどこれまでにない動きで歪な開催となりました。
このような時代の変化の中で、当社はじめ国内製造業の役割は大切です。
何があっても、この国にものづくりをする体制は必要です。
他国の混乱の影響を受けずに供給が出来るということは、今後より大切になってくると考えます。
当社はかつて台湾にて海外生産を実施した経験がございますが、現在は日本国内のみ営業しております。
日本国内で生産をしたい、という御客様のニーズにお応えします。
今月もよろしくお願いします。
「始末の良い」会社を目指して
ものづくりにおいて、良い技術を追求することは大切です。
ただ、現代においては、技術良ければ全て良しではなく、現場もある程度、清潔でなくてはいけないと考えます。
近年は、良い建材や塗装も有るし、加工油の精度も良くなりました。
このため、当社の現場は、同業種では、清潔なほうだと自負しております。
良い技術 + 良い職場 というのは、どの会社でも目標であると思います。
また、当社に来ていただいた際、御手洗いをご利用いただいた方は、
工場内としては、清潔にしていると感じていただけるかと思います。
毎週末、社員が当番制で掃除をしています。男女の区分けもしております。
日本語に「始末の良い」とか「始末をつける」という言葉がございますが、
私は始まりから終わりまで、きっちりと完結する という意味として、捉えております。
週末のお掃除は、まさに1週間の完結です。できるだけやったほうが良い。
掃除に気が配れる位の忙しさに制御するのが、良い技術を養うための、経営の役目と思っております。
様々な意味で、始末の良い会社となるように日々、精進です。
代表取締役 篠原 謙介
2月 ご挨拶
2022年も早いもので、2月に突入しました。
今月は北京で冬季五輪が開催されます。1月末より旧正月も始まりました。
金属材料の混乱は収まらず、価格上昇、納期遅れが続いております。
このような時だからこそ、御客様、業者様と力を合わせて乗り切りたい所存です。
篠原工業は2月、暦通りの営業となります。
11日、23日が祝日となり、御休みとなります。
コロナ禍続きで、対面営業復活にもう少し時間がかかりそうですが、雪解けも近いように思います。
このような時代だからこそ、ホームページをご活用いただければ幸いです。
皆様からの御引き合い、お待ちしております。
代表取締役 篠原 謙介
還暦企業の役割
当社は、おかげさまで創業60年を過ぎました。
老舗企業としては、人間でいう還暦を通り過ぎた所です。
人間社会で、還暦過ぎた年寄りの役目といえば色々ありますが、
① 長年の経験を活かして、熟練の仕事を見せること
③ 新しい世代に、経験を残し、伝えること
今の世の中を見ていると、当社は勿論、御客様でも、キーマンとなる老練の社員が、会社を支えている姿をよく見かけます。
そしてキーマンは、①②を意識/無意識の内に実行していると感じています。
日々を生きることに懸命になっていると、この社会における自分の役割など、つい、考えることを忘れます。
しかし時折、立ち止まって考えてみると、やはり上記の①②は、当社にも当てはまるのではないかと思うのです。
「温故知新のものづくり」は、口にするたびに、当社の役割を思い出す為のキーワードでもあります。
老舗企業には老舗企業の役割あり。
世の中のお役に立てるように、本日も精進致します。
代表取締役 篠原 謙介
テーピング梱包の役割
当社の業務内容 にあるテーピング梱包。
ご存じない方も多い、梱包方法です。
私たちの身の回りにある電気製品の中にある、基板回路。
部品をはんだ付けして、回路を作っていくのですが、現代のように高精細な基板は手では追い付きません。
そこで、テーピング梱包の出番となります。
JIS規格で定められたテープに半導体や抵抗など、入るものを入れて、「チップマウンター」という
自動機にセットします。すると、ロボットアームで部品を吸い上げ、正確な位置に部品を置いていきます。
後は熱を加えることで、部品のはんだ付けが完了です。
最近では大きな部品もこの梱包にする事があるようですが、私達は小型のプレス部品でこの梱包をしています。
当社に依頼してくだされば、プレス部品作成も出来るのが、他社と異なる大きなメリットです。
テーピングのもうひとつの利点として、部品を個別に梱包するので、数量管理がし易い利点があります。
バラ梱包で管理に困っている、小さい部品/セットがあれば、あえてテーピング梱包するのもお勧めです。
ご発注の相談、お問い合わせ、御客様からのご連絡、お待ちしております。
記者:代表取締役 篠原 謙介
古い金型を残す「意味」
国内のものづくりは、ここ30年で、政治・経済の都合により、海外移転・流出が進みました。
そのため、我が国の機械生産加工は、ずいぶん衰退しました。
需要がなければ、その産業に携わる人が減っていくのは必然、合理的だとおっしゃる方もいます。
しかし、金型、プレス加工は一朝一夕で出来るものではありません。
産業機械が発達して、過去の経験がなくても、高精度の部品を作れるようになりました。
しかし実際には、加工した部品ひとつひとつに、さらに工夫をこらし、金型は組まれています。
このことを、大半の方はご存じありません。一品一葉、同じものは2つと出来ません。
それが、品質の差です。
事業内容にも紹介している、「古い金型、既存金型の移管・請負」
工夫された金型を生産する担い手がいなくなる時代ですが、金型は残る可能性がある。
先に申し上げたように、金型の工夫は、再現/作り直しが大変なのです。
私達は、もし金型が使える状態にあるならば、その金型を活かしておくべきと考えます。
実業は、ソフトウェア開発のように、高速で開発が進むものばかりではありません。
しかし、技術が途切れたら、そこでおしまいなことは一緒です。
金型と、金型技術を未来へつなぐ。
当社の取り組みは始まったばかりです。
代表取締役 篠原 謙介
新年ご挨拶
新年明けましておめでとうございます。
元旦の今日、地元の氏神様へ詣でてまいりました。
昨年に比べて、たくさんの人が早い時間から参拝に訪れていました。
コロナ禍で先の見えぬ不安。故に、今、神に祈らずにはいられないという国民の気持ちの表れでしょう。
私も同様の思いで、早朝に手を合わせてまいりました。
御取引先、協力先の皆々様とのご縁に深く感謝し、今年も良き一年になることを祈念しております。
本年もよろしくお願い申し上げます
令和4年 元旦 代表取締役 篠原 謙介
年末ご挨拶(ホームぺージ刷新)
2021年も、お取引先の皆様、業者の皆様、大変お世話になりました。
年末最後となりましたが、件の通り、ホームページを刷新したことをご報告致します。
会社情報を載せるだけの従来から、皆様に当社の雰囲気を知ってもらい、より活きたページになるように…と思いを込めております。
来年も、篠原工業を、よろしくお願い申し上げます。
令和3年末日
代表取締役 篠原謙介
年末年始休暇
当社の年末年始休暇をお知らせします。
2021年12月29日 ~ 2022年1月4日
1月5日(水)から、営業開始となります。